sorry.コーナー名未定:仮称:イカメロ、になっちゃうかな ─────────────────────────────────── こんにちは。舩本@電脳倶楽部編集部です。突然ですが、コレをどうぞ。 ●~解放軍のテーマ~ =非対応メニューです いきなりチープ(実は、これでもクラス最高なのよん)な音で申し訳ないので すが、ここに、 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ もっともっと共有財産を活かすための提案と実験 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ の開始を宣言します。ま、そんな訳かどんな訳かはさておき、電脳倶楽部上にて 「当面のトコロ」着メロコーナーの実験運用を開始するということですね。 ↓↓↓ ↓↓↓ ↓↓↓ ↓↓↓ ↓↓↓ ↓↓↓ ↓↓↓ まずは、「何故、電脳倶楽部で着メロ?」の疑問におこたえしましょう。今、 携帯電話を持っていないから関係ない。という人も、ひとつ、お付き合いくださ い。 ○せっかくの曲データをゲーム以外にも活かしたい ・ユーザー共有財産の「二次的な活用」 私たちはユーザーは、イカP等を通して、「皆で共有出来るデータ」という財 産を培い、ギブアンドテイクによる、いろんなカタチを造り上げてきました。こ れって、実に、スバラシイ事ではないでしょうか。 ところで、現在のトコロ、少し前の行における「カタチ」という表記は、その まま「ゲーム」に置き換える事が出来ると思うのです。もちろん、ゲームでの使 用を前提に製作されたデータが多いのも事実ですが、曲単体としても素晴らしい モノが数多く存在するのもこれまた事実です。ようするに、「せっかくの曲デー タをゲーム以外にも活かしたい」というわけです。実際に、曲のデータというも のは、工夫次第でアレコレ使えるモノです。ですが、逆に工夫しないと使い難い、 という印象も確かにあります。 そういった意味では、「携帯電話の着信メロディー」への活用というネライは、 「曲を曲として使う」ソノモノなわけで、目的も効果も明確かつ直感的といえま す。「アレもできそう、コレもできそう」と考えるのもいいけど、やっぱり、実 現し、具体的なカタチにならなきゃ。そして、カタチにしていかなきゃ。ね。等 と考えます。 ・より多くの人に曲データを利用してもらえる可能性 昨今の携帯電話の進化も追い風の一つと考えています。携帯の着メロなんても のは何年も前から存在していたわけで、なぜ今ごろ。の感もあるかとは思います。 特に注目しているのが、1999年末から動き始めた、iMODE(F502i)によるWEBか らの着メロダウンロード機構です。「外部から提供されたデータを自分のシステ ムに組み込み拡張する」というコンピュータ界での常識が、少しずつではありま すが、今や携帯電話でも通じるようになってきました。つまり、「曲データが書 かれたメモ」でなく「曲データそのもの」を流通させる仕組みが出来つつあるの です。三歩さがって考えれば、間接的なコンピューティング、ともいえるのでは ないでしょうか。また、 iMODEの他にも、H"(SANYO PHS-J80)による着メロのメー ル添付、といったように「曲データ」の在り方の多様化は、そのまま、より多く の人に曲データを利用してもらえる可能性につながると考えられます。乱暴な言 い方をすれば「俺達が X68kで作った曲を携帯電話で使いやがれ。というか、む しろイッパイ使って下さい」という感じになるのでしょうか。 ○他にもいろいろと思っていることはあるのですが 日経風にハナシを続けるとしたら、「ネットによる音楽配信のインフラが整備 されたことにより、コンテンツ流通が~~」なんてコトになるのでしょうね。で も、ここは、電脳倶楽部 「とにかく、やってみよう」 が、キホン! 誰かが作ったモノをみんなで使う。そして、今度は、使った誰か が別のモノを作り、そしてみんなで使う。で、これを繰り返すことで、ある種の 輪を広げる。う~ん、いっていることは、イカPというか、電脳倶楽部そのもの と変わりせんね。だったら、こんな実験の一つ位、問題なし。じゃないですかね。 ま、他にもいろいろ考えて(実行準備して)いるコト(コンパクトクラシックデ ータ:勝手に命名:とか)もあるのですが、それらは来月以降ボチボチ表にして いきたいとおもいます。 ○では、そろそろ本題に入るとしましょう そんなわけで、X68kで着メロデータを作るための「はじめの一歩」として、 ・着メロコンパイラとCMS(Compact Music Source) を実現準備を行いました。って、話の順序が逆かな? X68kユーザーを相手に考えた場合、「ZMS(OPM)のMMLから、着メロ入力コード (もしくは着メロデータそのもの)に変換」という方法が、最も有効でスピーデ ィ、かつ直感的に着メロデータを生成する方法(の一つ)と考えられます。なん といっても、「これまでに培ってきたデータを有効に活かせる」という点では、 ベストの選択であると考えます。 しかし、着メロという非常に大雑把で限られた環境から見ると、ZMS(OPM)は、 柔軟性がありすぎるほどあり、非常に細かな音の指定を許しています。さらに、 着メロの場合、トラックが1つ(最近は3つのモノも)しかないので、イカPで のデータを考えた場合、どう頑張っても、ZMSのデータを手直しなしで着メロデ ータにするのには、無理があります。 そこで、考えたのが「書式がZMS(OPM)コンパチの着メロ用MMLとそれ用のコン パイラ」です。これらを実現するれば、細かな指定のないZMSデータであれば、 演奏させたい部分を出し、コンパイルするだけで、入力すべき着メロのデータを 簡単に生成することができます。 ※:ここでは「コンパイル」を便利な言葉として使っています。 コンパイルすることで、「実行形式ファイルが得られる」わけではありませ んので、ご了承ください。 ○ ZMSとCMSの互換部分と相違部分 着メロコンパイラ「CMSCC.X」は、まだまだ、試行錯誤誤中ということで、機能 や仕様などについては、軽く流し読みしてください。 ・ごく基本的なMMLであるAn~Gn,Rn、変化記号の#,+,-が使えます。ただ し、音長nは、音楽的音長の(1,2,3(4.),4,6(8.),8,12(16.),16)しか使 えません。符点二分音符(2.)は指定出来ません。 ・全体的に、絶対音長は使用出来ません。 ・オクターブ指定Onにおけるnの値は、3~5のみ有効です。なお、オクター ブの相対変更'<''>'も使用可能ですが、前述の範囲を越えることは出来 ません。 ・デフォルト音長指定Lnにおけるnの値は、MMLで使用出来るものと同じで す。 ・ボリュームの指定は出来ません。 ・&や{}などの連符系指定は出来ません。 ・テンポおよびトラックの管理をしていません。 …以上の点は、携帯電話の着信メロディーそのものの仕様による制限です。 ・調号を設定する[K.SIGN ~]および、!(ナチュラル)はまだ使えません。 …以上の点は、実装予定のある機能です。 また、現時点における他の仕様として、 ・()内は単純に注釈とみなします。 ・/以降行末まで注釈とみなします。 等があります。 ○こんな具合になります では、実際に着メロ化の手順をみてみましょう。 1:*.ZMS → *.CMS への編曲&変換 ───────────────── オリジナルデータが基本的なMMLしか用いていない場合は、単純に、演奏しな い部分をカットするだけでよいのですが、テクニックを駆使しているデータの場 合は、「編曲」や「アレンジ」を行う必要があります。 電脳倶楽部第98号に掲載された、遠藤勝博さんの『I’M HAPPY WITH YOU』の場合における変換を見てみましょう。 ◎オリジナル(*.ZMS)のソースを見る ●オリジナルの演奏 =非対応メニューです ◎編曲(*.CMS)後のソースを見る 気付かれた方もあるかとおもいますが、*.CMSは、ZP.R等を使った演奏の確認 「も」出来る仕様になっています。編曲作業効率がUPに役立ててください。 また、何曲か作業しているウチに、CMSの仕様ではどうしても再現出来ない微 妙なニュアンスが、必ず、現れます。覚悟しておきましょう。 2:*.CMS を着メロコンパイラにかける ────────────────── 納得のいく*.CMS が出来たら、ファイルを着メロコンパイラにかけて、着メロ 入力データを出力しましょう。コンパイル方法は、 @>CMSCC FILE.CMS [option] とコマンドラインから入力します。着メロ入力データは標準出力(通常画面)に 出力されます。 D:>CMSCC HAPPY.CMS 58>18>28>38>38>48>38>28>28>18>28>38>58>48>38>28> ソ ド レ ミ ミ ファ ミ レ レ ド レ ミ ソ ファ ミ レ 38>18>28>58>118>58>48>28>399> ミ ド レ ソ ド ソ ファ レ ミ 着メロ入力データをファイルに書き出したい場合は、リダイレクトしてくださ い。 D:>CMSCC HAPPY.CMS > HAPPY.CML '着メロ入力データをHAPPY.CMLに出力 なおCMSファイルの拡張子の省略は出来ません。また、optionにより、携帯電話の 種類を選ぶコトができます。 /F F502i(デフォルト:カラーiMODE) /P P501i(iMODE) /H PHS-J80(H") /S SH811(ドッチーモ) というより、現在4機種しか対応していません。上記以外の携帯電話の機種に関 しては、マニュアルの着信メロディーのページのコピーを送ってもらえれば、ス キをみて、対応したいと考えています(一緒にCMSファイルが送られてくれば、 優先順位が上がるかも)。 3:着メロ入力データを打ち込む ─────────────── あとは、コンパイラが出力した着メロ入力データを眺めながら、携帯電話で入 力を行ってください。 ◎さぁ、打ち込んでみよう 見たままなので、特に説明はいらないとおもいますが、 58>18> ソ ド を入力するの場合は、ボタンを '5','8','カーソル右','1','8','カーソル右' という順序で押すことを表します(機種によっては、'カーソル右'を押さなくて もいいケースがあります)。 なお、F502iの着メロ入力データ内における'@'は、'受話器をあげる'ボタンを 意味します。注意してください。 ということで、早速ですが、 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今月の着メロ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ♪I’M HAPPY WITH YOU/遠藤 勝博 電脳倶楽部第98号より ◎オリジナル(*.ZMS)のソースを見る ●オリジナル(*.ZMS)を演奏する =非対応メニューです ◎編曲(*.CMS)後のソースを見る ●着メロを聞く =非対応メニューです ◎各機種入力データを見る ♪M17.ZMS:オリジナル曲/白方 誠二 電脳倶楽部第108号より ◎オリジナル(*.ZMS)のソースを見る ●オリジナル(*.ZMS)を演奏する =非対応メニューです ◎編曲(*.CMS)後のソースを見る ●着メロを聞く =非対応メニューです ◎各機種入力データを見る ♪『PRETTY』/KNN 電脳倶楽部第102号より ◎オリジナル(*.ZMS)のソースを見る ●オリジナル(*.ZMS)を演奏する=非対応メニューです ◎編曲(*.CMS)後のソースを見る ●着メロを聞く =非対応メニューです ◎各機種入力データを見る そして、スペシャルデータとして、 ♪~解放軍のテーマ~ 現在開発中のX68k用ゲームソフト『鉄の大陸』より 注:この曲のみフリーソフト指定から除外させてもらいます。 ◎F502i専用3トラック入力データを見る ◎各機種入力データを見る ●着メロの~解放軍のテーマ~を聞いてみる =非対応メニューです 以上4本は、編集部の活用です。 もちろん、このコーナーは「すべて自由」を基本精神とします。「二次的」と いえども、手を動かし、公開し、共有するコトをモットーとしてますから(仮に、 何等かの都合があった場合は、個別対応ということで)。 着メロ演奏サンプルは、F502i(カラーiMODE:3発音)のモノを収録していま す。よって、通常(1発音)の場合と鳴り方が違う場合があります。ご了承くだ さい。 今月は、最初ということや対応機種の少なさもあり、電脳倶楽部読者でスグに アレコレ出来る人は、数十人程度かな。等と思いますが、ボチボチと浸透させて いきたいと考えておりますので、ひとつ、今後ともよろしく。 そうそう、この実験コーナー。同じ趣旨で、着メロ以外のコトもやる予定なの で、それなりにお楽しみを。 (EOF)